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SGマーク制度におけるSG基準(最終更新:2026年2月18日)

本ページの前提と「SG基準」という言葉の使い方

本ページで扱う「SG基準」は、一般財団法人製品安全協会 (以下製品安全協会)が運営するSGマーク制度における安全基準(SG Standards)を指します。

SGマーク制度は「安全基準(SG基準)」「製品認証(SGマーク表示の許可)」「事故賠償(人身事故の救済)」を一体で運用する制度であり、製品安全協会 はその点を制度の特徴として明確に説明しています。 

なお、SG基準の文書そのものは、製品安全協会が「無断で複製・利用してはならない」と注意喚起しています。

したがって本ページは、条文の転載ではなく、公開情報にもとづく要点整理としています。


SGマーク制度の全体像

SGマークの「SG」は Safe Goods(安全な製品) の頭文字であり、製品安全協会は一般向けページでもその意味を説明しています。 

制度の骨格はシンプルです。

製品安全協会が製品分野ごとにSG基準を整備し、事業者が認証手続きを経て基準適合を確認できた製品にSGマーク表示が許可されます。

さらに、万が一その製品の欠陥が原因で国内の人身事故が発生した場合には、制度として救済(賠償)を行う仕組みが用意されています。 

また、製品安全協会の説明資料では、消費生活用製品安全法(消安法)の枠組みにおいて、強制規格(PSC)だけで全領域をカバーできないため、任意の安全基準・認証としてSG制度が補完的に位置づく、という整理が示されています。 

ここで重要な点は、「SGマークが付く=勝手に貼ってよいマークではない」という事実です。

SGマークは、該当SG基準への適合を製品安全協会が認証したことを示す目印であり、製品安全協会のFAQでもその趣旨が説明されています


SG基準が定める「安全」の範囲

「SG基準=強度試験の規格」と理解すると、実務では情報が足りなくなります。

製品安全協会のメルマガ(第230号)は、SG基準が「通常使用で必要な強度・耐久性」だけでなく、「使いやすさ」や「警告表示・貼付位置」「取扱説明書の内容」まで含めて要件化しているとしています。 

この構造は、単に項目が多いという話ではありません。

製品安全協会は、ISOのガイド(リスク低減の考え方)を参考にしつつ、リスクへの対応を段階的に組み立てる考え方を説明しています。

具体的には、

第一に設計段階でリスクを抑える

設計だけで残るリスクには安全防護を加える

それでも残るリスクは、警告表示や取説などの情報提供で適切使用を促す

という順番で安全要件を組み立てるという説明です。 

そのため、SG基準を読むと「構造・寸法・強度」「耐久」「材料」「安定性」などの技術要件と並んで、「表示及び取扱説明書」の章がはっきり設けられることが一般的です。

たとえば公開用のSG基準PDFでも、表示・取説の要求が独立した項目として記載されています(例:学童用かさ、ベビーカー等)。


SG基準はどのように作られ、改正されるのか

SG基準は、製品安全協会の「安全管理委員会」で審議され、制定される旨が制度説明ページに明記されています。 

加えて製品安全協会は、基準作りに製造事業者だけではなく、学識経験者、消費者代表、検査機関、行政機関などが関与し、多面的視点で客観性と実効性を高めるという趣旨を示しています。 

改正・新基準の公式な動きを追う際は、製品安全協会サイトの「SGマーク基準」カテゴリ(お知らせ)を一次情報として見るのが確実です。

そこには、

安全管理委員会で制定案/改正案が承認された、という段階

事務受付(新基準での申請受付)が開始した、という段階

が分けて掲載されることがあります。

たとえば2025年12月の「新たなSG基準制定・改正(6品目)」は承認の告知であり、個別品目に受付開始予定時期が併記されています。 

一方で、脚立・はしごは2026年1月1日開始として受付開始が別告知で示され、JIS改正への整合や試験追加等のポイントが明記されています。


SG基準と「製品認証(SGマーク表示)」の関係

SGマークが市場に出回るためには、該当製品がSG基準に適合したものとして認証される必要があります。製品安全協会は認証方法として、

工場等登録・型式確認方式

ロット認証方式

の2通りを案内しています。 

ここで注意すべき点は、「SG基準に適合した」だけで、他の法令上の責任が消えるわけではない、ということです。

製品安全協会は、SG基準が適合性評価(認証手続き)のための基準であり、基準適合によって製造物責任法等の適用が免除・免責・除外されるものではないと明記しています。 

さらに運用面では、登録工場向けの規程改正として「不適合品や安全上問題がある製品を発見した場合の報告義務や品質管理体制変更時の通知義務追加などが告知されています。

これは基準そのものではありませんが、認証運用と現場管理に直結する更新情報です。 


SG基準と「事故賠償(被害者救済)」の関係

SGマーク制度の第三の柱が、事故賠償(被害者救済)です。

製品安全協会の説明では、SGマーク付き製品が関わる事故について、それが製品の欠陥によるものと判断された場合に、治療費等の人的損害を賠償します。上限は一事故あたり1億円です。 

製品安全協会のQ&Aでは、

賠償は人身損害を対象とする

上限は一事故当たり1億円(この範囲内で一人当たり最大1億円)

対象は日本国内で発生した事故が基本

原則としてSGマークの表示有効期限内に発生した事故が対象

とされています。 

この制度は、「SGマーク=安全を保証する魔法の印」ではなく、「認証と事故対応を含む制度設計で、消費者にとっての安全確認と救済の枠組みを用意している」ととらえると誤解が減ります。

製品安全協会のFAQも、表示・取説の整備、事業者へ確実に連絡が取れる点、事故時に協会が原因究明から賠償まで対応する点をメリットとして説明しています。


公開情報(公開用SG基準)を読むときの注意点

SG基準には「公開用」と明記された文書があり、外部説明に使える範囲の情報が提示されます。

ただし公開用では、試験条件や角度・寸法などが「○」でマスクされる場合があります。

たとえば自転車用幼児座席の公開用SG基準PDFでも、角度などが伏せられた記載が確認できます。 

流通実務では、小売・流通から「安全基準に準拠している書類」の提示を求められるケースがある、と製品安全協会が注意喚起しています。

当該ページは、認証スキーム(ロット認証/工場登録・型式確認)によって該当書類が異なること、当該申請者以外へは再発行できないこと、情報は更新され得るため最新情報を確認すること、を明記しています。


最近の制定・改正の動向(2024〜2026)

ここでは「SGマーク基準」カテゴリで告知された、比較的大きな動きを例示として整理します。

2026年1月:脚立・はしご(住宅用金属製)の新基準で受付開始

製品安全協会は、住宅用金属製脚立(CPSA 0015)および住宅用金属製はしご(CPSA 0037)について、新基準での事務受付を2026年1月1日に開始したと告知しています。

告知文には、JIS改正への整合、傾斜角度の確認方法追加、寸法制限見直しと条件付きの強度試験追加などが記載されています。 

2025年12月:乳幼児関連を含む6品目の制定・改正(承認)

製品安全協会は2025年12月8日付で、安全管理委員会で6品目の制定案・改正案が承認されたと公表し、乳幼児関連製品を中心に、受付開始予定時期も併記しています(例:低月齢乳児用ベッド(バシネット)、ベッドサイドスリーパー等)。 

2025年11月:ペダルなし二輪遊具の改正受付開始

製品安全協会は、年齢範囲が小さい製品でハンドル幅が体格に対して広すぎた点を背景に、寸法制限を追加した旨を説明し、2025年11月15日から事務受付開始としています。 

2025年6〜8月:ベビーカー/転倒用保護具/ベビーチェアベルト等の受付開始

ベビーカーではCPSA 0001の改正とCPSA 0152(EN型)の制定が告知され、2025年6月1日受付開始とされています。 

転倒用保護具は2025年7月1日受付開始として、衝撃吸収性や強度などの規定が案内されています。 

ベビーチェアベルトは2025年8月15日受付開始として、外観・構造、強度などの規定が案内されています。 

2024年11月:幼児用ベッドガードの警告表示改正

製品安全協会は、18か月未満に適さない旨を本体だけでなく梱包箱にも表示すること、新旧併存期間(6か月、ロット認証は最大10か月)を明記しています。 

このように、SG基準の更新は「乳幼児」「家庭用品」「移動・乗り物」「保護具」など複数カテゴリで継続的に発生します。更新頻度を前提に、説明文や仕様書も見直し可能な文書として管理した方が運用が安定します。


自転車用幼児座席(CPSA  0070)を例にした改正情報の追い方

子どもダミー人形が関わる「自転車用幼児座席」は、製品安全協会の製品一覧上「0070」として掲載されています。

製品安全協会の製品ページは、当該分野で基準が何を規定しているかを短く要約しており、強度・耐久性・樹脂材料の耐光性などを規定対象として示しています。 

改正情報の追い方は、次の順で整理すると漏れが減ります。

 

まず、製品一覧(SGマーク製品を探す)で品目番号を特定します。

製品安全協会は製品一覧を公開しており、「自転車用幼児座席」が0070として掲載されています。 

次に、当該品目の「お知らせ(SGマーク基準)」で改正・受付開始の告知を確認します。

自転車用幼児座席では、2023年6月30日付で「SG基準・検査マニュアルを改正し、7月1日より新基準で事務受付開始」と告知されています。 

(過去には2020年3月31日付で、道路交通法関連の通知を受けた適用範囲見直しを含む改正が告知されています。) 

最後に、公開用SG基準PDFで「要求の柱」を確認します。

自転車用幼児座席の公開用SG基準PDFでは、取扱い上の注意や制度の補償に関する注意書きなど、表示・取説の要求が含まれることが読み取れます(数値等は公開用で伏せられる場合があります)。

用語解説

SGマーク

製品安全協会が、製品が該当するSG基準に適合していると認証したことを示すマークです。消費者にとっては安全性・信頼性の目印として説明されています。 

 

SG基準

一般消費者向け製品の安全確保に必要な要件を定めた基準です。強度・耐久性だけでなく、使いやすさ、警告表示、取扱説明書の内容まで含むと製品安全協会が説明しています。 

 

CPSA (一般財団法人 製品安全協会)

SGマーク制度を運営し、SG基準の策定、認証手続き、事故賠償の対応を行う団体です。 

 

CPSA 番号(品目番号)

SG基準が設定されている品目を識別する番号です。例として「自転車用幼児座席」は0070として掲載されています。 

 

事務受付開始

新基準(または改正基準)にもとづく申請受付が始まることを意味します。告知には開始日が明記されます。 

 

併存期間

改正の切替時に旧基準と新基準の受付が並行する期間です。品目によって設定され、幼児用ベッドガードでは期間が明記されています。 

 

工場等登録・型式確認方式

工場の品質管理体制の審査と、型式(モデル)確認を組み合わせて認証する方式です。

 

ロット認証方式

既に存在する製品群(ロット)からサンプルを抜き取って試験し、適合が確認できたロットにSGマーク表示を認める方式です。 

 

公開用SG基準

一般に公開するために編集された基準文書です。数値や試験条件が「○」で伏せられる場合があります。 

 

人的損害

SG賠償制度が対象とする損害類型で、治療費等の人身損害として説明されています。 

 


参考URL一覧(引用・参照したページ)

https://www.sg-mark.org/mark/

https://www.sg-mark.org/about_mark/

https://www.sg-mark.org/faq/

https://www.sg-mark.org/operation/

https://www.sg-mark.org/reparation/

https://www.sg-mark.org/mailmagazine/230/

https://www.sg-mark.org/mailmagazine/%E7%AC%AC24%E5%8F%B7-sg%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%95%91%E6%B8%88sg-%E8%B3%A0%E5%84%9F-%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E/

https://www.sg-mark.org/news/new-sg202512/

https://www.sg-mark.org/news/stepladders-and-ladders202601/

https://www.sg-mark.org/news/no-pedal20251115/

https://www.sg-mark.org/news/bed-guards-for-children2024/

https://www.sg-mark.org/news/baby-car-001-152/

https://www.sg-mark.org/news/highchair2505/

https://www.sg-mark.org/news/protective-gear2025/

https://www.sg-mark.org/news/baby-chair-belt2025/

https://www.sg-mark.org/news/rules-for-using-sg-marks20241001/

https://www.sg-mark.org/news/%E3%80%8C%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%9F%BA%E6%BA%96%E3%81%AB%E6%BA%96%E6%8B%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E6%9B%B8%E9%A1%9E%E3%80%8D%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

https://www.sg-mark.org/product/

https://www.sg-mark.org/product/no-0070/

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