研究開発方針

今日、工学技術や医療技術は日々進化を続けており、これに伴い、私たちの生活はより便利で快適なものになっています。しかし、こうした技術の進歩が進む一方で、私たちの生活や労働環境には依然として多くの危険が潜んでいます。現場での労働災害、交通事故、そして日常生活における思わぬ事故など、予測不可能なリスクが存在し、それらを未然に防ぐための取り組みが求められています。

弊社では、人体を工学的および生物学的な観点から解析することで、こうした危険に対応し、安全で安心して生活できる社会の実現に貢献することを目指しています。人体の形状や挙動を科学的に解析し、その機能を人工的に模倣することを主軸に置き、生身の人間では試験が困難な場面を再現するための技術開発を行っています。

具体的には、人体ダミーの開発に注力しています。このダミーは、事故の再現や製品の安全性を検証するための試験体として活用され、多くの分野で役立っています。例えば、自動車事故の衝撃を再現する実験では、人体ダミーを使用することで、安全性の向上を図ることが可能です。また、高所作業時の墜落事故や、家庭内で発生する転倒事故など、人体に危険が及ぶ状況を再現することで、製品やシステムの改良に寄与します。

さらに、医療分野でも活用が進んでおり、人工関節や医療機器の性能評価、介護用ロボットの開発など、人体ダミーを用いることで高精度なデータを収集し、研究や開発の精度を向上させています。これにより、私たちの技術が生身の人間に直接負担をかけることなく、製品やサービスの安全性と信頼性を向上させる一助となっています。

弊社はこれからも、人体解析を基盤とした技術開発を通じて、社会全体の安全性を向上させ、生活環境をより安心できるものにするための努力を続けてまいります。

ヒューマンライクダミー、危険体感マネキン、実験用ダミーの研究開発方針