危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感180cm・130kgモデル HBD-0114-130K

仮設足場などの高所からの墜落を再現できる危険体感マネキン。

概要

「危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感180cm・130kgモデル」は、高所作業中に発生しうる墜落や転落の衝撃をリアルに体感できるよう設計された研修専用モデルです。このマネキンは、日本人成人男性の90パーセンタイル(上位10%の体格)に基づき、身長180cm、重量130kgというリアルなサイズ感を再現しています。

高所作業を伴う建設現場や工場などで広く採用されており、受講者はこのモデルを使用することで、墜落時の衝撃をリアルに体感し、安全対策の重要性を深く理解することが可能です。大型サイズの設計により、特に重量や高さに関連する安全器具の検証や訓練に適しています。

墜落・転落衝撃体感を安全講習で再現する危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感170cm・130kgモデル

特徴

この危険体感マネキンは、墜落や転落時の衝撃を効果的に吸収するよう設計されています。胴ベルト型墜落制止用器具やフルハーネス型墜落制止用器具(full-body harness)の装着が可能で、背部には吊り上げ用のロープスリングを標準装備。多様な研修シナリオに対応できる構造を備えています。

内部構造には金属骨格とダンパー関節を採用し、外装は高強度のバリスティックナイロン生地で覆われています。この外装素材は国内製造の中でも最強クラスの耐久性を持ち、繰り返しのデモンストレーションにも耐えます。また、関節のダンパーがスムーズに作動することで、墜落時のリアルな挙動と臨場感を再現します。

さらに、重量調整が可能な設計となっており、研修内容や目的に応じて最適な重さに変更できます。胴部の3カ所(胴上、胴中、胴下)および両側の大腿部1カ所ずつにウエイトを追加することで、重量を100kgから130kgまで調整可能です。また、100kg時に装着されている全てのウエイトを取り外すと、80kgまで軽量化することもできます。これにより、重量を 80kg、100kg、130kg に設定することが可能です。

危険体感マネキンの重量をウエイトで調整することができます。
重りによって 80kg、100kg、130kg にすることができます。
危険体感マネキンの背面には吊り上げ用ロープスリングがあります。
危険体感マネキンの吊り上げには背面のロープスリングを使用します。

使用例・用途

墜落制止用器具(安全帯)を装着しての墜落の場合

墜落制止用具(フルハーネス安全帯)を装着して墜落、宙吊りを再現します。

胴ベルト型安全帯での再現も可能です。安全研修の内容に合わせて宙吊りを実演できます。

  • ランヤード(lanyard) 0 m~1.7 m (年間100回程度が目安)
墜落災害による宙吊りを危険体感マネキンに安全帯を装着して再現した様子。
危険体感マネキンを高所から墜落させ、宙吊りを再現した例。

▼胴ベルト型安全帯を装着しての墜落・宙吊り

▼フルハーネス型安全帯を着用しての墜落・宙吊り

フリーフォール(直接落下)の場合

墜落制止用器具(安全帯)を正しく装着せず、作業者が地面に墜落する墜落災害を再現します。

  • 作業床(fall distance) 0m~5m (年間100回程度が目安・40 mm以上のマットの使用を推奨)
作業者が地面に直接落ちる墜落災害を危険体感マネキンで再現した様子。
危険体感マネキンを高所から墜落させ、床面への直接落下を再現した例。

▼フリーフォール(直接落下・落下地点にマット使用)

災害現場における救助訓練

転落した作業者を危険体感マネキンで再現し、救助訓練を実施する様子。
救助される作業者の代わりに危険体感マネキンを使用し、安全に研修を実施します。

重すいとしての使用

  • 墜落制止用器具 JIS T 8165:2018(test mass)

仕様

  • 体格: 日本人成人男性(90パーセンタイル)に近似しています。
  • 身長: 180 cm
  • 重量: 85 kg、100 kg、130 kg (3段階可変式)
  • 可動関節: 首・肩・腰・股・膝
  • 背部: 吊り上げ用ロープスリング
  • 首部: ヘルメット飛散防止用留め具
  • 付属品: メンテナンス用工具 1式
  • 納期: 受注生産、10週間~12週間
  • 日本製

※防水加工は施されていませんので、雨天でのご使用は劣化を早める原因となります。

危険体感マネキンで墜落災害時の宙吊りを再現した様子。

使用条件

安全帯を装着しての墜落の場合

ランヤード長 0 m~1.7 m (年間100回程度が目安)

 

フリーフォール(直接落下)の場合

作業床 0 m~5 m(年間100回程度が目安・40 mm以上のマットの使用を推奨)

 

別売りオプション

  • 墜落衝撃吸収マット
    • 落下床は5m以下で、直接地面に墜落させる場合は墜落衝撃吸収マットを使用してください。
  • 自立用アタッチメント
    • 股関節、膝関節に自立用アタッチメントを取り付けることで危険体感マネキンを自立させることができます。
品番 品名
HBD-0100-MB20 墜落衝撃吸収マット(二つ折)厚さ20cm
HBD-0100-MB30 墜落衝撃吸収マット(二つ折)厚さ30cm
HBD-0100-M20 墜落衝撃吸収マット厚さ20cm
HBD-0100-M30 墜落衝撃吸収マット厚さ30cm
HBD-0100-PAT 安全防護パット

参考資料:危険体感マネキン

危険体感マネキンの柔軟性

危険体感マネキンの柔軟性を解説

危険体感マネキンの取扱方法

危険体感マネキンの取扱方法を説明

作業床からの転落実験