危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感170cm・70kgモデル HBD-0114-70K

仮設足場などの高所からの墜落を再現できる危険体感マネキン。

概要

「危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感170cm・70kgモデル」は、研修受講者が高所作業中に発生しうる墜落や転落の衝撃をリアルに体感できるよう設計された研修ツールです。このモデルは日本人成人男性の平均体型(身長170cm、体重70kg)に基づき、実際の事故状況を忠実に再現することが可能です。

特に、高所作業を伴う建設業や製造業などの現場で活用されており、受講者に危険の現実感を伝えることで、安全意識の向上に寄与しています。墜落時の動きや衝撃を体感することで、受講者は安全対策の重要性を理解し、より実践的なリスク回避スキルを身につけることができます。このモデルは、実務に即した安全教育の場で効果的に利用されています。

墜落・転落衝撃体感を安全講習で再現する危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感170cm・70kgモデル

特徴

この「危険体感マネキン」は、墜落・転落時の衝撃を最大限に吸収できるよう設計された、先進的な構造を備えています。胴ベルト型墜落制止用器具やフルハーネス型墜落制止用器具(full-body harness)を装着可能で、背部には吊り上げ用のロープスリングが標準装備されています。これにより、多様な研修シナリオや安全器具の検証にも対応可能です。

本体は金属骨格とダンパー関節を組み合わせた内部構造を持ち、動作時にはリアルな人体挙動を再現します。外装には、国内製の最強クラスの強度を誇る高耐久性バリスティックナイロン生地を採用しており、繰り返し使用する際にも抜群の耐久性を発揮します。さらに、墜落デモンストレーション中には関節のダンパーがスムーズに作動し、実際の事故状況を忠実に再現することで、研修受講者にリアルな臨場感を提供します。

この高性能な設計は、AI解析やシミュレーションを用いた安全対策の研究でも注目されており、現場での安全教育の質を向上させるための重要な役割を果たしています。

危険体感マネキンの吊り上げにはロープスリングを使用します。
前面からも背面からも落下させることができる全方向型の墜落衝撃体感人体ダミーです。落下させる作業面までの吊り上げには背面のロープスリングを使用します。

使用例・用途

墜落制止用器具(安全帯)を装着しての墜落の場合

このマネキンは、墜落制止用器具(安全帯)を装着した状態での墜落や宙吊り状態をリアルに再現します。特に、フルハーネス型安全帯を使用した場合の挙動や衝撃をシミュレーションできるため、安全研修における実践的な学習を支援します。

また、胴ベルト型安全帯での再現も可能で、研修の目的や内容に応じて宙吊り状態を実演することができます。ランヤード(lanyard)は0mから1.7mまで対応し、年間100回程度の使用を想定した耐久性を備えています。

これにより、受講者は安全器具の使用方法やその効果を体感的に学び、作業現場での安全意識を深めることができます。

 

墜落災害による宙吊りを危険体感マネキンに安全帯を装着して再現した様子。
危険体感マネキンを高所から墜落させ、宙吊りを再現した例。

▼胴ベルト型安全帯を装着しての墜落・宙吊り

▼フルハーネス型安全帯を着用しての墜落・宙吊り

フリーフォール(直接落下)の場合

墜落制止用器具(安全帯)を正しく装着せず、作業者が地面に墜落する墜落災害を再現します。

  • 作業床(fall distance) 0m~5m 
  • (年間100回程度が目安・40 mm以上のマットの使用を推奨)
作業者が地面に直接落ちる墜落災害を危険体感マネキンで再現した様子。
危険体感マネキンを高所から墜落させ、床面への直接落下を再現した例。

▼フリーフォール(直接落下・落下地点にマット使用)

災害現場における救助訓練

転落した作業者を危険体感マネキンで再現し、救助訓練を実施する様子。
救助される作業者の代わりに危険体感マネキンを使用し、安全に研修を実施します。

仕様

  • 体格: 一般成人男子に近似しています。
  • 身長: 170 cm
  • 重量: 70 kg
  • 可動関節: 首・肩・腰・股・膝
  • 背部: 吊り上げ用ロープスリング
  • 首部: ヘルメット飛散防止用留め具
  • 付属品: メンテナンス用工具 1式
  • 納期: 1~2週間(在庫切れの場合、4週間~8週間)
  • 日本製
  • 販売価格: 1,500,000円 (税別・送料別)

※防水加工は施されていませんので、雨天でのご使用は劣化を早める原因となります。

危険体感マネキンで墜落災害時の宙吊りを再現した様子。

使用条件

安全帯を装着しての墜落の場合

ランヤード長 0 m~1.7 m (年間100回程度が目安)

 

フリーフォール(直接落下)の場合

作業床 0 m~5 m(年間100回程度が目安・40 mm以上のマットの使用を推奨)

 

別売りオプション

  • ウエイトベスト30kg
    • ウエイトベスト30kgを装着させると重すい(JIS T 8165:201  test mass )としての使用も可能です。
  • 墜落衝撃吸収マット
    • 落下床は5m以下で、直接地面に墜落させる場合は墜落衝撃吸収マットを使用してください。
  • 自立用アタッチメント
    • 股関節、膝関節に自立用アタッチメントを取り付けることで危険体感マネキンを自立させることができます。
危険体感マネキンの重量調整用に用意されたウエイトベスト。
危険体感マネキン 墜落・転落衝撃体感170cm・70kgモデル HBD-0114-70Kに30kgのウエイトベスト(別売り)を着せ、100kgにして使用することができます。
品番 品名
 HBD-0114-30-VEST 危険体感マネキン ウエイトベスト30kg
HBD-0100-MB20 墜落衝撃吸収マット(二つ折)厚さ20cm
HBD-0100-MB30 墜落衝撃吸収マット(二つ折)厚さ30cm
HBD-0100-M20 墜落衝撃吸収マット厚さ20cm
HBD-0100-M30 墜落衝撃吸収マット厚さ30cm
HBD-0100-PAT 安全防護パット

参考資料:危険体感マネキン

危険体感マネキンの柔軟性

危険体感マネキンの柔軟性を解説

危険体感マネキンの取扱方法

危険体感マネキンの取扱方法を説明

作業床からの転落実験