危険体験体感教育とは

危険体感教育は現場の危険性を十分に認識しているベテランや、勤続年数の浅い若手社員に対し五感を通じて実際の現場災害の怖さと現実を体感し、日々の安全作業への取り組む姿勢をあらためて再認識していただくことを目的としています。

座学のみで学習する事柄は時間が経過するにつれて徐々に記憶が薄れていきますが、視覚、聴覚、触覚などが統合された「体感」は疑似的な「経験」として長期間にわたり記憶されます。

ゼロ災害を目指したルール作りとルールの尊守は重要なことですが、現場においてひとりひとりが事前に危険を察知し、直観的に回避できる能力を高めることは災害の発生リスクを低減させることに貢献します。

つまり、危険体感教育とは疑似的な経験を積み重ねることによって、危険に対する感受性を高め、自らが能動的に常に安全作業を心掛けたいと考える習慣を身につけることための教育方法ということもできます。