ヒューマンボディ 人体ダミーと危険体感マネキン

HUMAN BODY Specialized in Human Dummies and Safety Training Mannequins
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自立型近接戦闘マネキン・バディ(HBD-0118-55K)|安全設計×実戦追求の次世代モデル

自立式 × 高耐久 × フル可動 ―― 安全設計×実戦追求で、制圧訓練

「バディ」が訓練現場で選ばれる理由は、自立性・耐久性・可動性という三大コア性能のシナジーにあります。支柱不要の自立機構が、狭い通路や階段など複雑な演練空間でも設営の手間を省き、隊員は実戦さながらの距離感で制圧訓練に没入できます。撥水処理を施したバリスティックナイロン外装は、雨天や泥濘下でもドライに保ち、金属骨格と高弾性発泡ゴムインナーが突発的な衝撃を吸収しながらも、繰り返し使用後も性能劣化を最小限に抑えます。全身28軸の可動関節は、隊員の制圧動作や搬送体勢を忠実に再現しつつ、訓練シナリオに合わせたボルト固定での姿勢維持も可能です。



技術仕様(参考値)

 

可動自由度(28 軸)

首、肩、肘、前腕回内/回外、手首、胸椎、腰椎、股関節、膝、足首、つま先の各関節が人間の動作域を滑らかに再現。可動後はボルト締めで任意角度に固定でき、特定動作の反復訓練や狭隘空間での待機姿勢設定も自在です。

 

高耐久三層構造

  • 内部:高剛性スチールフレーム

  • 中間:高弾性発泡ゴムクッション

  • 外装:バリスティックナイロン(撥水コーティング)
    これにより、射撃・格闘・投擲・搬送の使用を長期間にわたり支えます。

耐荷重性能
4t車轢過試験にて、タイヤ1本あたり約6 540 Nの静荷重を直接受けても歪みや破損なしを実証。過酷な衝撃訓練でも骨格の信頼性を裏付けます。

 

 

寸法精度(HBD-0118-55K)

身長170 cm・体重55 kg、寸法誤差±2%以内、重量バランス誤差±2%以内の精密設計。自衛隊装備(ヘルメット、防弾チョッキ、安全靴など)をそのまま装着し、実物と同様の負荷試験が可能です。

 

可動域と自由度(参考値)

部位  自由度(軸総数) 主な可動方向

首   3                    屈曲/伸展(前後40°相当)、

                                          側屈(左右40°)、回旋(左右60°程度)

 

肩 3×2=6                         屈曲/伸展(前160°/後30°)、

                                          外転/内転(外180°/内20°)、回旋(内外各約90°)

肘 1×2=2                        屈曲/伸展(0~140°)

前腕回内/回外 1×2=2              回内/回外(0~90°)

手首 2×2=4                        屈曲/伸展(各45°)、橈屈/尺屈(各20°)

胸椎(胸部) 1                屈曲/伸展(約30°)

腰椎 3                          屈曲/伸展(約40°/10°)、側屈(左右30°)

股関節 3×2=6                      屈曲/伸展(前100°/後30°)、

                                          外転/内転(外50°/内40°)、回旋(内外各約30°)

膝 1×2=2                        屈曲/伸展(0~120°)

足首 2×2=4                        背屈/底屈(各約20°)、内反/外反(各約20°)

つま先 1×2=2                      底屈/背屈(約5°/20°)

合計 26 —

 



“自立できるダミー”という進化した性能

関節が柔軟に動き関節はボルトを締めることで任意の角度に固定可能です。

HBD-0118シリーズは、補助具なしで単体自立が可能な数少ないマネキンです。これにより、自然な立ち姿勢での再現が可能になり、身体の動きの連続性を妨げることなく検証できます。また、設置や移動の作業負荷が軽減されることも、現場での運用における大きな利点です。


なぜバディが選ばれるのか?

自立型近接戦闘マネキン・バディは、従来の固定式マネキンが抱えていた「設営工数」「支えによる動作制約」「耐久限界」といった課題を一挙に解消します。高耐久設計に基づく定量データと、現場での即応性を兼ね備えた「安全設計×実戦追求」が、部隊訓練の質を飛躍的に高める新スタンダードです。


活用シーンと導入メリット

CQB/近接戦闘演練

自立機構が支えを排除し、実戦距離感での制圧訓練を可能に。隊員は動線確認とフォースコントロールを毎回フレッシュに学習できます。

人命救助演練

瓦礫下要救助者の搬送や担架訓練で55 kgの実負荷を再現。隊員の体力評価や搬送技術の高度化を継続的に支援します。

多人数連携演習 

可動関節を活かした複数名による搬送・制圧シナリオに最適。隊員間の役割分担や連携動作の高度化に寄与します。


自立型近接戦闘マネキン・バディを活用した5つの訓練シナリオ(参考)

自立型近接戦闘マネキン・バディを活用した5つの訓練シナリオは、CQB演練から夜間索敵、救助搬送、建物突入、障害物突破まで幅広く実践可能です。

廃棄ビル内のCQB演練では、支柱不要の自立機構で制圧動作と引きずりを繰り返し、フォースコントロールを磨きます。

夜間CQBでは暗視装置下での索敵と制圧精度を映像比較で定量評価し、暗闇での判断力を強化。瓦礫現場演練では撥水外装と55kg実負荷により搬送連携を鍛え、生体センサーで負荷データを取得します。

建物突入訓練ではブリーチングから制圧、リロード連携まで一貫して行い、動線と連携動作を数値化。複合障害物突破演練では不整地での抱え上げと障害物越えを組み合わせ、タイムドリルと生体計測により機動性と体力耐性を同時に評価します。

いずれの演習においても、安全設計と実戦追求の両立が部隊の戦術精度向上に直結します。。


シナリオ1:廃棄ビル内CQB演練

 

背景描写

薄暗い午後、遠くの工場地帯にひっそりと佇む廃棄ビル。その内部はかつてのオフィスフロアの面影を残しながらも、無機質なコンクリートがむき出しになり、黒ずんだペンキの剥離が壁一面に広がっている。建物を支える鉄骨の梁が剥き出しの天井を横断し、錆びついた配管がそこかしこでねじれながら古い照明器具のソケットに繋がっている。長年人の手が入っていないため、廊下には埃が厚く堆積し、ひび割れた窓ガラスから差し込む斜光が、その埃を揺らめくように浮かび上がらせている。床には色とりどりの赤白スプレー落書きが無秩序に散りばめられ、ひび割れたタイルの隙間には小さな瓦礫や破片が山になっている。足下に落ちたコンクリート片が隊員のブーツに僅かに擦れる音だけが静寂を破り、その音が次第に隊員たちの心拍音とシンクロするかのように響く。分隊は息をひそめ、慎重に床の破片を避けながら、廊下の角を一歩一歩確実に詰めていく。

 

訓練の流れ

  1. 展開・索敵フェーズ
    隊長の無線合図を合図に、2名の班員が「バディ」を廊下の陰になる壁際に静かに配置する。補助具を一切使わずとも自立するバディのシルエットは、自然光と影のコントラストが強いこの環境でまるで生きた人間の影のように現れる。展開完了の合図を受け、分隊は無言で左右2チームに分かれ、互いに背を合わせるように配置をとる。両チームは壁沿いに身を寄せ、小さな足音を極力抑えながら、同時にバディを“要捕捉標的”として索敵を開始。壁のひび割れや梁の端、パイプの影など、隠れた標的を見逃さぬよう視線を細かく動かし、クリアコールを交わしつつ確実に目標を捕捉する。

  2. 制圧・連携フェーズ
    索敵完了の合図とともに、隊員Aが機敏にバディの背後へ回り込む。フル可動関節が滑らかに対応し、首肩周りを包み込むようにホールド。「制圧!」の掛け声が廃ビル内に響き渡ると同時に、隊員Aは肘を曲げて首根元を押さえ込み、確実に動きを封じる。隊員Bは側方の死角を封鎖し、仮想敵勢力の挟み撃ちを警戒しながら、バディの反動を見極めつつ適切な力加減で引きずる。隊員C・Dは覆い撃ちや射撃支援を想定して、バディを移動させる通路のクリアを確認し、必要に応じて「クリア」、「次へ」の声掛けで動線を円滑に連携。隊員同士の無線と手信号が緊張感を高め、全員がひとつの動作として息を合わせる。

  3. 反復・評価フェーズ
    制圧から搬送までの一連動作を、タイムドリル形式で3回連続して実施。各回終了後には監察官が隊員ごとのフォームを細かくチェックし、「手首の保持角度が15度外向きにズレている」「腰の落とし込みが浅く、反動時に振り落とされる可能性がある」「チーム間の声掛けが1秒遅れており連携に遅延が見られる」といった具体的なフィードバックを行う。バディのフル可動関節は、微妙な手首の傾きや肩の沈み込みを忠実に再現し、隊員がどの部位に力を入れすぎているか、逆に力が不足しているかをデータとして検証可能にする。これにより、各隊員は自らの動作のクセを認識し、次回のドリルで即座に修正ポイントを反映できる。


シナリオ2:瓦礫現場での人命救助演練

 

背景描写

夜明け前の薄明かりが残る工場跡地。かつては稼働していたプレス機やコンベアの残骸が点在し、その間を崩れかけた鉄骨が蜘蛛の巣のように縦横に走る。木製の梱包箱や鉄製ドラム缶が無秩序に山を成し、雨上がりの泥水が深いぬかるみとなって隊員のブーツを重く引き込む。凍えた空気が足首からじわりと冷え、遠くの鉄骨落下の金属音が不意に響くたび、緊張が走る。瓦礫の隙間には古い油汚れが混じり、撥水コーティングを施したバディのナイロン外装にも泥跳ねが不規則に付着しているが、ゴムクッションは衝撃を受け止めつつ、変形を最小限にとどめている。

 

訓練の流れ

  1. 状況把握フェーズ
    部隊のリーダーが隊員へ「スタート」の合図を送ると、救助班が素早くバディの位置を確認。瓦礫の山を覆う不安定な足場を目視で分析し、安定した踏み場と仮置きポイントを即座に選定する。撥水仕様の外装が泥水をはじくため、隊員はバディを扱う際に泥まみれの手応えに惑わされず、可動28軸の関節が狭い隙間でも自然な姿勢を保持することを実感する。リーダーは「右側から接近」「背部を確認」のコールで、最適アプローチ角度を示す。

  2. 搬送準備フェーズ
    隊員A・Bがバディの両脇に回り、バディの股関節下を抱え込む体勢を構築。隊員C・Dは背部と足部を支え、全員で重心をバランスよく分散させる。関節のボルト締め機能を利用し、肩と腰を約15度前傾させた固定姿勢を維持。これにより、抱え上げ時の重心シフトを抑え、搬送中の座屈リスクを低減する。リーダーからは「安全第一、声掛け忘れずに」の指示が飛び交い、チームワークを高める。

  3. 搬送・経路確認フェーズ
    「均等に」「ゆっくり」の声掛けで、ぬかるんだぬめりを慎重にクリアしながら前進。バディの体表面に付着した泥がはじかれるたび、隊員は滑り止めグローブのグリップ力を再確認する。コース中盤には寸断されたパイプが飛び出しており、隊員Bが「左45度」と進路指示を行い、隊員C・Dが足場を確保しながらバディをスムーズに移動させる。到達した安全地帯でストップの合図。リーダーがストップウォッチを止め、搬送タイムと搬送中のバランス安定度を計測。

  4. レビューフェーズ
    訓練後の集合地点で、タイム、声掛けのタイミング、さらには担架への乗せ換え角度を全員で振り返る。隊員Dが記録したスマートセンサーの重心データをプロジェクターに映し出し、搬送中の重心変動グラフを共有。「ここで重心が左に寄りすぎ」「次回は股関節位置をもう少し後方に取る」といった具体的な改善点を確認。バディの寸法精度±2%の再現性が、搬送技術習熟のフィードバック素材として高い有用性を発揮する。


シナリオ3:建物突入/ブリーチング訓練

 

背景描写

夕暮れの廃ビル正面は、重厚感のある鉄骨フレームが風雨にさらされて錆びつき、齎された傷跡が年月を物語っている。入口の厚い木製ドアには、過去の演習で使われた爆薬の痕跡が残り、合図前からわずかな振動が金属製ドア枠を伝って隊員たちの体に伝わる。廃ビル内部から漏れ伝わる微かな機械音と、埃が舞う度に響くかすかな砂利の軋む音が、不気味な緊張感を一層高める。隊員たちは防弾チョッキとデジタル迷彩服に身を包み、ヘッドライトの細いビームだけを頼りにドア前で待機。先遣隊員がガスマスクを軽く調整し、壁のひび割れや隙間に潜む脅威を目視で確認しながら、突入の瞬間を静かに待つ。

 

訓練の流れ

 

  1. 準備フェーズ

    • 突入班リーダーの「セッティング、よし!」の一声で、隊員AとBがバディをドア右脇のコンクリート台座に静かに設置。

    • ボルト締め式の関節ロック機構を用い、バディの肩と腰は突入に最適な約10度前傾姿勢で固定。これにより、隊員が実際に敵役を制圧する際の視線とホールド感を忠実に再現。

    • 隊員C・Dは炸薬カッティング装置と衝撃センサーを装着、外装に設置されたセンサーパッチが爆破時のショックをリアルタイム計測する準備を整える。

  2. 突入・制圧フェーズ

    • 無線合図「ブリーチング、カウントダウン開始!」とともに、隊長がカウントを取る。3…2…1…「ブレイク!」の合図で、隊員Cがショックチャージを起爆。

    • 爆轟の衝撃とともにドアが砕け散り、隊員A・B・Dが連携して突入。隊長は即座に「セキュリティ!」をコールしつつ、隊員Aがバディの右肩を流れるようにホールド。隊員Bはサイドに回り込み、ダミーの左わき腹から肋骨部をしっかりと抑え込む。

    • 隊員Dは突入後方をカバーしつつ、レーザー照準器付き小銃で残存脅威の有無を確認し、「クリア、右コーナー」にコマンドを送り、次のエリアへの制圧連携を維持。

  3. リロード・連携フェーズ

    • 隊員Aが固定したまま、隊員Bがバディを押さえる位置を維持しつつ迅速にマガジン交換を実施。「リロード完了!」のコールが隊内に静かに響く。

    • 隊員Cは「周囲クリア」「次ブリーチングポイントへ前進」を無線で指示し、全員がフォーメーションを崩さぬまま次標的エリアへ移動。

    • フォースコントロール訓練の一環として、抑え込みの圧力や手首角度が適切かどうか、バディの圧力センサーがリアルタイムでデータを収集。

  4. フィードバックフェーズ

    • 訓練終了後、全員が合同で映像モニタールームに集合。録画された訓練映像と衝撃センサーデータを照合しながら、隊長がタイムスタンプを示して動線や制圧時間を解析。

    • 「制圧命令からホールド完了まで0.8秒」「リロード所要時間2.4秒」「エリア切り替え時間3.1秒」といった具体的数値を共有。

    • 各隊員は「もっと腰を落とし込む」「声掛けのタイミングを早める」「マガジン交換角度を修正」といった改善案を挙げ合い、次回訓練に向けたアクションプランを確定。


シナリオ4:夜間CQB訓練

 

背景描写

夜明け前の薄明かりが残る工場跡地。かつては稼働していたプレス機やコンベアの残骸が点在し、その間を崩れかけた鉄骨が蜘蛛の巣のように縦横に走る。木製の梱包箱や鉄製ドラム缶が無秩序に山を成し、雨上がりの泥水が深いぬかるみとなって隊員のブーツを重く引き込む。凍えた空気が足首からじわりと冷え、遠くの鉄骨落下の金属音が不意に響くたび、緊張が走る。瓦礫の隙間には古い油汚れが混じり、撥水コーティングを施したバディのナイロン外装にも泥跳ねが不規則に付着しているが、ゴムクッションは衝撃を受け止めつつ、変形を最小限にとどめている。

 

訓練の流れ

 

  1. 状況把握フェーズ
    部隊のリーダーが隊員へ「スタート」の合図を送ると、救助班が素早くバディの位置を確認。瓦礫の山を覆う不安定な足場を目視で分析し、安定した踏み場と仮置きポイントを即座に選定する。撥水仕様の外装が泥水をはじくため、隊員はバディを扱う際に泥まみれの手応えに惑わされず、可動28軸の関節が狭い隙間でも自然な姿勢を保持することを実感する。リーダーは「右側から接近」「背部を確認」のコールで、最適アプローチ角度を示す。

  2. 搬送準備フェーズ
    隊員A・Bがバディの両脇に回り、バディの股関節下を抱え込む体勢を構築。隊員C・Dは背部と足部を支え、全員で重心をバランスよく分散させる。関節のボルト締め機能を利用し、肩と腰を約15度前傾させた固定姿勢を維持。これにより、抱え上げ時の重心シフトを抑え、搬送中の座屈リスクを低減する。リーダーからは「安全第一、声掛け忘れずに」の指示が飛び交い、チームワークを高める。

  3. 搬送・経路確認フェーズ
    「均等に」「ゆっくり」の声掛けで、ぬかるんだぬめりを慎重にクリアしながら前進。バディの体表面に付着した泥がはじかれるたび、隊員は滑り止めグローブのグリップ力を再確認する。コース中盤には寸断されたパイプが飛び出しており、隊員Bが「左45度」と進路指示を行い、隊員C・Dが足場を確保しながらバディをスムーズに移動させる。到達した安全地帯でストップの合図。リーダーがストップウォッチを止め、搬送タイムと搬送中のバランス安定度を計測。

  4. レビューフェーズ
    訓練後の集合地点で、タイム、声掛けのタイミング、さらには担架への乗せ換え角度を全員で振り返る。隊員Dが記録したスマートセンサーの重心データをプロジェクターに映し出し、搬送中の重心変動グラフを共有。「ここで重心が左に寄りすぎ」「次回は股関節位置をもう少し後方に取る」といった具体的な改善点を確認。バディの寸法精度±2%の再現性が、搬送技術習熟のフィードバック素材として高い有用性を発揮する。


シナリオ5:複合障害物突破演練

 

背景描写

夕暮れの廃ビル正面は、重厚感のある鉄骨フレームが風雨にさらされて錆びつき、齎された傷跡が年月を物語っている。入口の厚い木製ドアには、過去の演習で使われた爆薬の痕跡が残り、合図前からわずかな振動が金属製ドア枠を伝って隊員たちの体に伝わる。廃ビル内部から漏れ伝わる微かな機械音と、埃が舞う度に響くかすかな砂利の軋む音が、不気味な緊張感を一層高める。隊員たちは防弾チョッキとデジタル迷彩服に身を包み、ヘッドライトの細いビームだけを頼りにドア前で待機。先遣隊員がガスマスクを軽く調整し、壁のひび割れや隙間に潜む脅威を目視で確認しながら、突入の瞬間を静かに待つ。

 

訓練の流れ

 

  1. 準備フェーズ

    • 突入班リーダーの「セッティング、よし!」の一声で、隊員AとBがバディをドア右脇のコンクリート台座に静かに設置。

    • ボルト締め式の関節ロック機構を用い、バディの肩と腰は突入に最適な約10度前傾姿勢で固定。これにより、隊員が実際に敵役を制圧する際の視線とホールド感を忠実に再現。

    • 隊員C・Dは炸薬カッティング装置と衝撃センサーを装着、外装に設置されたセンサーパッチが爆破時のショックをリアルタイム計測する準備を整える。

  2. 突入・制圧フェーズ

    • 無線合図「ブリーチング、カウントダウン開始!」とともに、隊長がカウントを取る。3…2…1…「ブレイク!」の合図で、隊員Cがショックチャージを起爆。

    • 爆轟の衝撃とともにドアが砕け散り、隊員A・B・Dが連携して突入。隊長は即座に「セキュリティ!」をコールしつつ、隊員Aがバディの右肩を流れるようにホールド。隊員Bはサイドに回り込み、ダミーの左わき腹から肋骨部をしっかりと抑え込む。

    • 隊員Dは突入後方をカバーしつつ、レーザー照準器付き小銃で残存脅威の有無を確認し、「クリア、右コーナー」にコマンドを送り、次のエリアへの制圧連携を維持。

  3. リロード・連携フェーズ

    • 隊員Aが固定したまま、隊員Bがバディを押さえる位置を維持しつつ迅速にマガジン交換を実施。「リロード完了!」のコールが隊内に静かに響く。

    • 隊員Cは「周囲クリア」「次ブリーチングポイントへ前進」を無線で指示し、全員がフォーメーションを崩さぬまま次標的エリアへ移動。

    • フォースコントロール訓練の一環として、抑え込みの圧力や手首角度が適切かどうか、バディの圧力センサーがリアルタイムでデータを収集。

  4. フィードバックフェーズ

    • 訓練終了後、全員が合同で映像モニタールームに集合。録画された訓練映像と衝撃センサーデータを照合しながら、隊長がタイムスタンプを示して動線や制圧時間を解析。

    • 「制圧命令からホールド完了まで0.8秒」「リロード所要時間2.4秒」「エリア切り替え時間3.1秒」といった具体的数値を共有。

    • 各隊員は「もっと腰を落とし込む」「声掛けのタイミングを早める」「マガジン交換角度を修正」といった改善案を挙げ合い、次回訓練に向けたアクションプランを確定。


HBD-0118シリーズ     自立型近接戦闘マネキン・バディ

HBD-0118-55K自立型近接戦闘マネキン・バディ 170cm・55kgモデル(胸郭・座骨結節)

HBD-0118-70K自立型近接戦闘マネキン・バディ 170cm・70kgモデル(胸郭・座骨結節)

HBD-0118-100K自立型近接戦闘マネキン・バディ 180cm・100kgモデル(胸郭・座骨結節)

 

HBD-0118-55KF自立型近接戦闘マネキン・バディ 160cm・55kg(女性)モデル(胸郭・座骨結節)


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危険体感マネキン

身長170センチ、体重約70キロの危険体感マネキンは、人体の動きをリアルに再現する設計が施されています。このマネキンを使用した高所からの墜落実験では、安全帯を装着した状態での挙動を再現し、研修受講者に墜落時の衝撃や危険性を体感していただけます。このデモンストレーションにより、危険体感研修の現場でリアルな状況を再現し、安全対策の重要性を学ぶことが可能です。

お知らせ

株式会社アヴィス

茨城県つくば市花畑3-20-5 D101

お電話でのお問い合わせ

029-846-1176

営業時間:平日9:00~17:00

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