ヒューマンボディ 人体ダミーと危険体感マネキン

HUMAN BODY Specialized in Human Dummies and Safety Training Mannequins
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危険体感研修シナリオ組み立てのステップ

危険体感マネキンを用いたデモには、実際の労災事例と関連法令違反を組み合わせた「シナリオ設計」が欠かせません。以下の6ステップで構築すれば、安全管理者として現場リスクを的確に再現・教育できます。

1. 事故事例の選定

実際の死亡・重症事故が発生した事例を、最新10年以内の労災統計からピックアップします。職種や作業内容、高さや環境条件など、「何が」「どこで」「どのように」起きたのかを整理し、事故報告書や公表データから背景要因を抽出。特に、鉄骨組立中の高所墜落や支保工不備による落下など、再現価値の高いケースを選ぶことで、参加者にリアルな危険認知を促します。

2. 原因分析と規則違反の紐づけ

選定した事故事例を詳細に分析し、「ヒューマンエラー」と「規則違反」を切り分けます。点検省略、誤った操作、教育不足などのエラーと、手すり未設置や支保工設置基準違反(規則第57条、施行基準261条など)の技術的要件を照合。要約した条文番号を併記し、どの規定が無視された結果事故に至ったかを示すことで、受講者は法令順守の重要性を直感的に理解できます。

3. デモの目的設定

デモンストレーションで「何を」「どのように」体感させるかを明確化します。たとえば、支保工のつなぎ忘れによる足場崩壊を再現する場合、「水平つなぎの欠落が構造強度に与える影響」を可視化しつつ、正しい組立手順で同条件を検証。比較実験によって誤りの重大性と防護策の有効性を体験的に学ばせることが狙いです。学習アウトカムとしてチェックリスト化したポイントを示し、参加者が持ち帰るべき知識を整理します。

4. 演習環境の設計

デモ用の現場モデルを用意します。マネキンモデルは体重や関節可動域を考慮し、仮設足場や配管架台などの小規模モックアップを組み立て。「あえて」手すりを省略したり、確認用点検リストを未使用にしたりして、法令で定める寸法・強度要件を破る演出を施します。受講者が状況を把握しやすいように、標準状態と違反状態を並列で配置し、視覚的な比較を意識したレイアウトを設計します

5. デモスクリプト作成

シナリオを時系列で細分化した台本を作成します。

 

 

準備フェーズ:現場設定の概要説明、役割分担、使用機材の安全確認。
ミス再現フェーズ:あらかじめ仕込んだ規則違反ポイント(例:ランヤード未固定)を実演し、ヒューマンエラーの影響を強調。
事故再現フェーズ:マネキンを2.2m以上から落下させる、または支保工を崩壊させて墜落を再現。
防護策デモフェーズ:正しい手すり設置や墜落制止用具装着で、同じ条件下で事故を防ぐ様子を比較。
振り返りフェーズ:条文要点とチェックリストを使い、参加者に要点を確認させ、質疑応答を行います。

6. 安全管理とフォローアップ

デモ実施中も安全距離の確保や緊急停止措置を徹底管理します。非常停止ボタンの場所を示し、万一のトラブル時に迅速にデモを中断できる体制を確立。映像や写真でデモ記録を残し、研修後に配布する振り返り資料を作成。参加者には簡易アンケートや小テストで理解度を測定し、その結果を次回プログラムにフィードバックすることで、継続的な改善サイクルを構築します

チェックリスト例

 

事故事例の職種・規則違反を要約して示せている
デモ環境に必要設備(手すり・ランヤード・アンカー)が明確に再現されている
ヒューマンエラーと規則違反を結び付けた解説が含まれている
参加者が持ち帰るチェックリストが具現化されている

 

安全距離・緊急停止措置が確実に運用されている

 

例:鉄筋工の支保工崩壊による墜落再現シナリオ

1. 事故事例の選定

事例概要
ある建設現場で、鉄筋工2名がスラブ(床版)上で作業中、支保工(型枠を支える足場)の水平つなぎ材が1本取り付けられていない状態で荷重がかかり、足場全体が崩壊。マネキン相当の70kgモデルを使用し、高さ6mから墜落する様子を再現します。死亡例・重症例が多く、再現価値が高い事例です 。

 


2. 原因分析と規則違反の紐づけ

  • ヒューマンエラー:組立作業担当が水平つなぎ材を締め付けていないまま支保工を使用

  • 規則違反:労働安全衛生規則施行基準第261条「足場及び支保工は、所定の間隔で水平つなぎ材を設け、安全を確保しなければならない」の未遵守

  • 要約条文:

    「支保工は、複数の支柱が相互に水平につながる構造とし、通常時に必要な荷重を確実に支持できるようにしなければならない」(施行基準261条)

     


3. デモの目的設定

  1. 危険ポイントの可視化
    支保工の水平連結不備が、どのように足場全体の耐荷重性を低下させるかを体感。

  2. 防護策の効果比較
    同じ条件で正しく水平つなぎを施した場合に、足場が崩壊しない様子を対比。

  3. 学習アウトカム

    • 施行基準261条の要点を理解

    • 支保工の組立チェックリスト項目を正確に説明


4. 演習環境の設計

  • マネキンモデル:HBD-0114-70K(170cm・70kg)を2体用意

  • 仮設スラブモックアップ:高さ6m相当の鉄骨架台+薄鋼板床版

  • 支保工セット:支柱・水平つなぎ材・斜材を本番同様に組立。水平つなぎを1本省略

  • 安全帯域設定:演習ゾーンを半径4mの立入禁止エリアに設定


5. デモスクリプト

フェーズ 内容
準備フェーズ - 参加者に施行基準261条の要約を配布
- チェックリスト(水平つなぎの有無など)を提示
- 安全距離と非常停止スイッチ位置を確認
ミス再現フェーズ - 講師が支保工を組立てるが、水平つなぎ材を1本だけ取り付けずに完了
- 参加者に「自分ならここに問題があるか?」と問いかけ、気づきを促す
事故再現フェーズ - マネキンをスラブ上に配置し、揺動装置でわずかな振動を与える
- ほどなく足場全体が崩壊し、マネキンが6mから落下
- 高速度カメラで崩壊過程をスロー再生
防護策デモフェーズ - 同じモックアップで水平つなぎを正しく全数取り付け
- 再度揺動装置で振動を与えるも、足場は崩壊せずに耐える様子を観察
- 受講者に「規則遵守の効果」を実感させる
振り返りフェーズ - 施行基準261条の趣旨と要点を再説明
- チェックリストの活用方法を解説
- 各自の現場での適用方法をグループ討議

6. 安全管理とフォローアップ

 

  • 安全対策:

    • 落下エリアに遮蔽ネットを仮設し、飛散防止

    • 演習前後にツール・モックアップの緩みチェックを実施

  • 記録管理:

    • 撮影映像と写真を研修レポートに添付

    • 参加者から「気づきシート」を回収し、改善提案をまとめる

  • 効果検証:

    • 1週間後に現場パトロールを実施し、同様不備がないかを確認

    • 参加者アンケートで理解度を数値化し、次回研修に反映

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危険体感マネキン

身長170センチ、体重約70キロの危険体感マネキンは、人体の動きをリアルに再現する設計が施されています。このマネキンを使用した高所からの墜落実験では、安全帯を装着した状態での挙動を再現し、研修受講者に墜落時の衝撃や危険性を体感していただけます。このデモンストレーションにより、危険体感研修の現場でリアルな状況を再現し、安全対策の重要性を学ぶことが可能です。

お知らせ

株式会社アヴィス

茨城県つくば市花畑3-20-5 D101

お電話でのお問い合わせ

029-846-1176

営業時間:平日9:00~17:00

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