最も多くの導入実績があるのが「墜落・転落衝撃体感全方向落下型」です。高所作業における墜落災害をリアルに再現できるほか、胴ベルト型安全帯からフルハーネス型への切り替え教育にも効果を発揮します。
首・腰・膝・股関節に柔軟な関節構造を採用しており、落下時にはまるで生身の人間が落ちたような自然な挙動を再現します。ただし、このタイプは自立できない構造のため、訓練時には吊り上げ装置や落下システムなどの補助機器が必要になる場合があります。
「墜落・転落衝撃体感 後方落下型」は、電柱作業や高所作業車からの墜落を想定したモデルで、立った姿勢から背面方向に落下します。
墜落・転落衝撃体感・全方向型に比べて可動域は限定されますが、重心が胸部に設定されているため、落下時には確実に頭部または頸部から接地する構造です。
毎回同じ挙動で落下させたい訓練や、狭い空間での体感教育に適しています。自立可能な設計で、設置や運用も比較的容易です。
「挟まれ・激突衝撃体感型」は、工場内でのロボットアームやフォークリフト、壁との挟まれ事故を再現する訓練用モデルです。高耐久のゴム素材を採用。これにより、挟圧を受けても高い復元性と安全性を保ちます。
研修受講者は建設重機や工場機械に接触した際の衝撃を体感し、災害発生時の救助手順を具体的に学ぶことができます。このプロセスを通じて、受講者は安全対策の重要性を深く理解し、現場での適切な対応力を高めることが期待されます。
社内試験では、500〜1000kgの負荷をかけても本体に破損は見られませんでした。
なお、高所落下シナリオには対応していません。
長年にわたり現場で活躍する高耐久モデル
危険体感研修用マネキンは、初号機の出荷から10年以上にわたり、建設業、製造業、運輸業をはじめとする多くの安全研修施設へ導入されてきました。
これまでに納入された多くのマネキンは、現在も現場で活用されており、その耐久性の高さが証明されています。
想定耐用年数と設計のポイント
本体の耐用年数は 5年〜7年 を目安に設計されています。
内部の骨格構造にはメッキ処理を施した金属素材を使用しており、サビや腐食による劣化を防止しています。
また、関節部分には衝撃吸収ダンパーを採用していますが、これらは消耗部品となるため、定期的なメンテナンスと交換が推奨されます。
長寿命を実現するための注意点
屋外や雨天時の使用により、外装の縫製部分や内部のウレタンクッション材が水濡れによって劣化する可能性があります。
そのため、使用後の乾燥や保管環境にも配慮いただくことで、より長く安全にご利用いただけます。
特に 落下体感モデル に関しては、年間100回以上の使用を想定した耐久性を備えていますが、安全にご使用いただくためには、日常点検や消耗部品の交換を含めた定期的なメンテナンスが重要です。
危険体感研修用マネキンは、耐久性・安全性・再現性を兼ね備えた設計がなされており、正しい運用と保守管理により、長期間にわたり実践的な安全教育に貢献し続けます。導入後のサポートや部品交換についてもお気軽にご相談ください。
安全第一での運用を徹底してください
これまでに危険体感研修用マネキンを使用中の重大な事故は報告されておりませんが、体感型研修は実際の動作を伴うため、十分な安全管理が不可欠です。
特に墜落体感のデモンストレーションを実施する際は、必ず管理責任者を配置し、使用前には装置本体や設置環境の安全点検を徹底してください。
標準装備の安全パーツは必ず使用を
マネキン本体には、吊り上げ用スリングベルトやヘルメット飛散防止留め具など、安全運用を支える装備が標準で搭載されています。
これらは研修中の事故やトラブルを防ぐために不可欠なパーツですので、必ず装着・使用してください。
また、マネキン本体の構造上、正しく吊り上げることが前提となっています。マニュアルに従って取り扱いを行い、誤った使い方による破損や事故を未然に防ぎましょう。
異常が見られる場合は即時使用中止を
外装に目立つ破損がある場合や、関節部・内部構造から異音・異常振動などが発生する場合は、ただちに使用を中止してください。そのまま使用を続けると、研修中の安全性が確保されず、思わぬ事故につながるおそれがあります。
必要に応じて点検・修理のご依頼をお願いいたします。製品の寿命を延ばすためにも、日常点検とメンテナンスは継続的に行うことが推奨されます。
危険体感マネキンの導入効果を最大限に発揮するためには、正しい知識に基づいた安全運用が不可欠です。特に、墜落・衝突などの体感デモでは一つの不注意が事故につながる可能性もあるため、事前準備と点検、安全装備の徹底を守り、安全な教育現場の構築を目指してください。
納品後1年以内の不具合は無償修理の対象です
弊社では、すべての危険体感研修用マネキンに対して安心の1年間保証を設けております。
万が一、納品後1年以内に製造上の瑕疵による不具合が確認された場合には、無償で修理・対応させていただきます。
製品の機能や構造に不備を感じられた場合は、すぐに弊社までご連絡ください。
使用条件外での破損は有償対応となります
ただし、以下のような場合には無償修理の対象外となり、原則として有償での修理対応とさせていただきます:
正規の使用条件を逸脱した運用による破損
落下高さや荷重制限を超える過度な使用
改造・部品の取り外しによる構造的損傷 など
取扱説明書に記載された使用範囲内でのご使用が保証の前提となりますので、ご確認の上、安全にご活用ください。
製造から3年を経過した製品は有償修理となります
納品から時間が経過した製品については、未使用であっても経年劣化が想定されるため、製造から3年を超えるマネキンの修理についてはすべて有償対応となります。
長期保管される場合でも、定期的な点検・通電確認をおすすめしております。
危険体感研修用マネキンのご購入後も、弊社は万全のアフターサポート体制を整えております。
初期不良の不安を解消し、安心して研修に導入していただけるよう、保証期間内の不具合には迅速かつ誠実に対応いたします。ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
消耗部品の在庫と納期について
危険体感研修用マネキンには、繰り返しの使用により摩耗や劣化が生じやすい部品が一部存在します。
関節用のダンパーや固定パーツなどの消耗部品については、基本的に常時在庫を確保しており、ご注文からおおむね1週間以内でのお届けが可能です。
研修のスケジュールに支障をきたさないよう、ダンパーなどは1〜2個程度を予備として常備しておくことを推奨いたします。
予期せぬ部品の不具合が発生しても、速やかに対応できる体制を整えることが可能です。
外装や骨格の損傷がある場合の対応
マネキン本体に大きな外装のひび割れや内部骨格の破損が見られる場合は、安全上の観点から、弊社での引き取り修理対応とさせていただいております。
破損の程度に応じて修理期間は異なりますが、通常は2週間程度での対応が可能です。
お手元の製品に異常が見られた際は、まずは症状をお知らせください。弊社スタッフが状態を確認のうえ、適切な修理・交換手続きのご案内をいたします。
部品供給の安定性と迅速な対応で、安心の研修運用をサポートします。
危険体感研修用マネキンは、長期的かつ安全に運用していただけるよう設計されておりますが、万が一のトラブルに備えた部品交換体制と修理対応も万全です。
ご不明点やご相談がありましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。
月々の負担はごくわずか、長期運用で費用対効果を最大化
危険体感研修用マネキンは、導入時に一定の初期費用(おおよそ200万円程度)が必要ですが、その後の運用コストは非常に抑えられており、月あたりのランニングコストはおおよそ1万円~2万円程度に収まります。
これは、10年以上の耐久性を前提とした場合の試算であり、定期的な部品交換やメンテナンスを含めても、高品質な安全教育の実施に対するコストとしては非常にリーズナブルな水準です。
部品交換も容易で、コスト予測がしやすい
危険体感マネキンの関節には、衝撃を吸収するためのダンパー機構が採用されている機種もあります。
これらは消耗品ですが、数百回の使用に耐える設計がなされており、交換時期を事前に予測しやすい点もメリットです。
交換用のダンパーは通常在庫品で、注文後1週間以内に納品されるため、研修のスケジュールを妨げることもありません。
また、作業着やヘルメット、安全帯などの周辺アイテムも交換可能で、これらの消耗品費用を含めても総合的なランニングコストは安定しています。
長期使用でさらにお得に
当社の危険体感マネキンは、建設・製造・運輸・公共団体など全国200以上の研修施設で導入されており、10年以上にわたって現役で活躍している実績があります。
本体の骨格部はメッキ加工が施されており、金属部分が錆びにくく、耐久性にも優れています。
過酷な落下実験にも耐える堅牢な構造により、毎年のように繰り返し使用しても、本体の性能が劣化しにくい設計です。
このように、初期投資こそ必要ではあるものの、長期間にわたって安定した運用が可能で、かつ事故防止効果が高いため、費用対効果の高い安全教育資材として多くの現場で支持されています。
保守・修繕義務は利用者にあります
リース契約では、リース会社が危険体感マネキンを購入し、利用者に貸与する形となります。
この契約形態においては、危険体感マネキンの保守・修繕義務は利用者に帰属します。
つまり、使用中に発生した故障や破損については、利用者が修理費用を負担する必要があります。
リース料には通常、保守・修繕費用は含まれていないため、別途費用が発生することにご注意ください。。
安心・確実に、スムーズな運用スタートを実現します
危険体感マネキンは、高所作業や製造現場などでの災害リスクをリアルに再現し、安全意識を高めるための実践的な教育ツールです。ご検討から納品・運用開始までのステップはシンプルで、導入後すぐにご活用いただけます。
ご希望のモデルや数量により異なりますが、通常はご発注から約4〜6週間で納品が可能です。各製品には必要な工具・取扱説明書が同梱されており、現場に到着後すぐに研修に活用いただける状態でお届けします。
ご検討から研修開始までのステップ
1. 機種とオプションの選定
まずは、訓練内容や再現したいシナリオに応じて、最適なマネキンのタイプ(墜落型・挟まれ型など)を選定します。用途に合わせたオプション品(吊り下げ用器具、マット等)もご提案可能です。
2. 導入方法のご相談
購入・リース・カスタマイズなど、導入方法についてご相談ください。
ご利用目的やご予算に応じて、最適なプランをご案内いたします。
3. お見積もりのご依頼
選定されたモデルと数量に基づいて、正式なお見積もりをご提示いたします。必要に応じて仕様書のご提出も可能です。
4. ご発注
内容にご納得いただけましたら、発注書をご送付ください。製作と出荷手配を開始いたします。
5. 製作・納品
製品は1台ずつ丁寧に組み立てられ、検品のうえ納品されます。
通常はご発注から約4〜6週間でお届けいたします。
6. 研修開始
納品後すぐにご使用いただけます。必要に応じて導入サポートや、マネキン使用時の注意点をご案内する資料もご提供可能です。
ご不明点があればお気軽にご相談ください
機種の選定から運用方法まで、担当スタッフが丁寧にご案内いたします。
導入のご相談やショールーム見学のお申し込みは、お問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。
危険体感研修用マネキンは、お客様の研修環境や目的に応じて、特注仕様での製作が可能です。
標準の落下体感マネキンの重量は約70kgに設計されていますが、ご要望に応じて最大130kgまでの重量増加に対応できます。また、以下のような仕様変更や追加構造にも柔軟に対応いたします:
女性体型モデル(体格・寸法調整)
上肢・下肢・腕部単体モデル
胸郭・骨盤構造の追加
「挟まれ」体感専用モデルの仕様変更
これにより、よりリアルな訓練環境の構築が可能となり、災害リスクの再現性や受講者の危険感受性向上に寄与します。
また、数十体規模のロット生産にも対応しておりますので、全国規模での研修展開や自治体・企業研修施設への一括導入などにも最適です。導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。